One thousand origami cranes of Sadako

日本では病気の快復を願って千羽鶴を折る週間があります。
放射能の後遺症で白血病を発症し、僅か12歳でこの世を去った佐々木禎子さんの悲劇によって、平和の象徴にもなりました。
1945年8月6日、広島に原爆が投下された時、禎子さんの母親は幼い娘を抱きかかえて放射能の黒い雨の中を逃げました。
10年後、白血病を発症した禎子さんは病院で病気の快復を祈りながら、折り紙や薬の包装紙を鶴を折り続けました。鶴は千羽を超えますが、禎子さんは1955年10月25日に息を引き取りました。
広島平和公園の「原爆の子の像」が佐々木禎子さんがモデルになっています。
一昨日、8月9日の「長崎の日」のためにこの小品を制作しようと思いましたが、帰国したばかりで手元に画材がありませんでした。でも実家にあった梱包材を染めて何とか制作することが出来ました。
利己的で愚かな為政者たちが始めた戦争のために、罪のない市民や子供達が犠牲になる、この構図は現在も変わっていません。
現在世界で進行中の理不尽な殺戮が終わり、平和が訪れることを願って・・・
2025年8月9 日
Minori Shimizu